カレーは自由
お昼にカレーを作って食べていて、そういえばカレーライスが嫌いだったことを思い出した。
日本の家庭で出てくるあのスタンダードなカレーライスが好きではない。
食べれるけれど、できれば食べたくない。
刺激があるだけでどうしてもおいしいと思えない。
子供の頃は給食のものはもちろん、母の作るカレーすら苦手。
私が食べないせいで食卓にカレーライスが出てくることはほとんどなくなった。
一度だけおいしいと思えるカレーライスを食べたことがある。
小6の修学旅行先、クラス全員でお昼を食べるためあらかじめ決まっていたお店に入り出てきたメニューがカレーライス。
給食のカレーと同じように我慢しつつ食べたところ、これがおいしかった。
ドロドロではなくサラっとしたなめらかな舌触り。
具が溶けていてゴロゴロ入っていない。
今考えると、多分デミグラスソース入りのハヤシライスに近い味付けだったんだと思う。
とにかく普段のカレーライスとは違っていて軽く衝撃を受けた思い出。
その後は引き続きカレーライスが出てくる度に我慢して食べる学生時代。
あの修学旅行で食べたカレーライスはなんだったの?って感じ。
所詮カレーだもんな、とカレーに対して無駄にやさぐれていた。
転機は社会人になってから。
数年前の夏、友人とその場のノリでインドカレー屋に入ることになった。
カレーの種類を2〜3種選ぶことができ、ナンやタンドリーチキンがついてくるよくあるやつを注文。
私は辛さレベルを示す唐辛子マークが少ないバターチキンカレー、野菜カレーを選んだ。
料理が到着し、まずはナンにつけずそのまま食べてみた。
え、うまいじゃん、と思った。
辛いだけではなくちゃんと食材の味がする。
不思議と甘みも感じる。
こういうカレーが世の中にあるんだと心底感動した。
油まみれのナンとの相性も最高、驚くことに完食。
ここから突然カレーを食べる人になった。
インドカレーのお店はもちろん、洋食屋のようなお店でもカレーライスを注文することが増えた。
スーパーのレトルトカレーの棚を見るようになり、評判の良い無印のカレーは自宅に常備。
そのうちココナッツがしっかり感じられるカレーが好きだということに気付き、ココナッツミルク缶とカレーペーストを買って自分で作るようになった。
余った野菜やきのこと煮てご飯にかけるだけで幸せになれる。
日本のあのスタンダードなカレーライスはいまだに苦手だけど、「嫌いな食べ物は?」と聞かれて「カレー!」と即答することはなくなった。
現在のカレーに関する目標はCoCo壱番屋に行くことである。
今日食べたもの
朝食・・・梨
昼食・・・カレー、雑穀ご飯、ラッシー
おやつ・・・スコーン
夕食・・・豆腐サラダ