苦手な食べものレベルについて 21:33
友人手作りのご飯をご馳走になる機会があり、事前に「嫌いなものがあったら言ってね」と連絡をくれていた。
返事をしようとして、こういう時って苦手な食べ物をどこまで正直に言うべきなんだろうとふと考えた。
アレルギー持ちで具合が悪くなってしまうとかだったら必ず申告するべきだけど、我慢すれば食べられる程度の食材をわざわざ言うのは、作る側からしたら面倒だと思われてしまいそうだ。
「苦手な食べもの」「嫌いな食べもの」「食べられないもの」「食べたくないもの」
体が受け付けないくらい食べられないものだったり、頑張れば食べられるものだったり、段階がそれぞれあると思う。
4段階にざっくり分けてみる。
【1】病気、アレルギー等で食べてはいけないもの
食べたりすると具合が悪くなるなど。
これはむしろ事前に確実に伝えておかないと危険。
【2】味、香り、食感を体が受け付けないもの
口に入れることすら厳しい、飲み込めないなど。
生理的に無理なものはある程度正直に伝えて良いような気がする。
無理やり食べてゲロンパされても困る。
【3】味、香り、食感が好きではないけど食べることはできる、調理方によっては食べられるもの
これが一番微妙だなと思う。
該当する食べものが1〜2個程度ならともかく、好き嫌いが多い人がそれをすべて伝えるのはちょっと違うような。
でもある程度は伝えておかないと辛い食事会になりかねない。
例えば「トマトが苦手なんだけどトマトソースや火を通した料理なら食べられるよ!生のトマトがあるなら避けて食べるから使って大丈夫」みたいな伝え方なら全然いいし、調理する側も工夫して作ろうと逆に腕がなる。
「お肉あんまり好きじゃない、野菜も結構嫌いなの多いんだよね〜トマトとかピーマンとか人参とかネギとか。普段?お菓子で済ませちゃうことが多いなぁ」とか言われると正直萎える。
そんな極端な人見たことないが。
人間性とか伝え方がむしろ重要かもしれない。
申告はせずに食事会の場でさりげなく手をつけないとか、「お腹がいっぱいになっちゃった」とか言って残すとかがいいんじゃないかと思う。
【4】食べられるが、なるべく食べないようにしているもの
例えばダイエット中なので白米を抜いているとか、にんにくを食べると匂いが気になるからあんまり食べたくないとか、そういうもの。
これは個人的に【3】と同じで申告せず、食事会の場でさりげなく食べないようにするのが良いと思う。
私は軽度だがアトピー持ちなので、普段控えるようにしている食べものがいくつかある。
お肉、市販のお菓子、お酒、コーヒーなどだ。
これらは味は好きだし本音は毎日食べたい。
継続的に食べたり、一度に食べ過ぎたりすると肌荒れの原因になりやすいので多くても週に1〜2回しか飲食しない。
友人と一緒の時は食べてOK、ということにしている。
いちいち言うのも面倒臭いし気を使われるのも悪い、その場がしらけてしまうのも嫌だ。
そしてぶっちゃけ肉もお菓子も食べたいしお酒で酔って会話を楽しみたい。
普段節制しているのはこういう時にいろいろ食べても影響が最小限で済むように、というのもある。
飲み会が続いて調子が良くないと感じ時だけ肉料理はあまり手をつけない、お酒を飲みすぎないようにとか、なるべく一人で食べるものを調整する。
特定の食材が嫌いなのにそのことを忘れている、なんて時がある。
以前友人たちと飲みに居酒屋へ行き、チキン南蛮を注文した。
いざ料理が到着すると、タルタルソースがかかった料理を見て一人が「マヨネーズ嫌いだった、食べられない」と言い出したことがあって笑ってしまった。
いやいや食べられないくらい嫌いなのに忘れちゃうの?と思ったけれど、お酒も入っているとそんなこともあるのかも。
友人は代わりに好きなものを追加で注文し、チキン南蛮は私と他の友人とで食べきった。
例えばチキン南蛮がどういう料理か知らなかった場合、料理がきてから苦手なものがのっかっているのに気付くということはあるだろう。
今になって考えると友人はマヨネーズが嫌いと言うのを忘れていたのではなく、こっちだったのかなとも思う。
自分以外のメンバーがチキン南蛮を頼もうと言っている、知らない料理だけど突っ込むタイミングのないまま注文されてしまったとか。
やはり料理名だけ書かれたメニューより一言でも説明書きがあったり写真がついているものが安心だ。
ソースや薬味もかけた盛り付けは見栄えは良いが、別皿での提供の方が食べる側からしたら良いのかもしれない。
他人の好き嫌いを覚えておく、というのもなかなか難しい。
毎日食事を共にするような人ならともかく、たまに会って遊ぶような人の好みを把握しておくのは大変だ。
同じ人に何度もこれ嫌いだっけ?と聞いてしまいその度にああ申し訳ない、と思う。
大抵の子は久しぶりだし忘れちゃうよねと軽く流しつつその食べものがなぜ嫌いなのかを面白く話してくれるし、私が聞かれた場合も前に教えたじゃん、などと言わないようにしている。
そういえば苦手な食べものはこのように話のネタになってくれることがある、案外役に立つものである。
単なる味覚の問題だけでなく病気、宗教や思想で食べられないものなど、自分の思いもよらない他人の食生活に関わることはこれからもあるだろう。
優先するのは自分の嗜好か、体か、考え方か、状況によりけりと言うしかない。
なんやかんや言っても好きな人との食事は楽しいもの。
苦手なものとその人との食事を楽むこと、バランスを自分でうまく取っていくことが大事なのかなと思う。
今日食べたものは、
朝食・・・ココア
昼食・・・雑穀ご飯、納豆、野菜の味噌汁、焼き鮭、かぼちゃのサラダ
おやつ・・・ラッシー
夕食・・・きのこのトマトクリームスパゲティ
寒いのでいつも飲むラッシーを温めた豆乳で作ってみたら案外いけた。