突然の抜歯 23:57
少し前から右側の奥歯あたりに違和感を感じていたが、ひどく痛いわけでもないし食事に不自由するわけでもないのでいつもより気持ちしっかり歯磨きをしつつ放っておいた。
先週末頃突然軽い痛みを感じるようになり、鏡で見ると歯茎が白っぽく腫れていてびっくりしてしまった。
週明け、かかりつけの歯科に電話をしたがどうも忙しいらしく、しばらく予約が取れないと申し訳なさそうに言われて一瞬途方に暮れた。
仕方なく別の歯科に電話をしてみると幸いにもすぐに診てくれるとのこと。
朝一で行くことにした。
診察をしてレントゲンを撮る。
歯磨きのしにくい右の親知らず近くの歯茎が慢性的に炎症を起こしているという。
普段は痛みを感じないが疲れやストレスが原因で急に痛みが出たり腫れたりするそう。
かかりつけの歯科でも同じ内容で気をつけるように言われていた。
今日は腫れを抑える治療だけにするか、それともこの機会に親知らずを抜いてはどうかと提案された。
親知らずを抜いてしまえば奥の方が磨きやすくなって虫歯や歯周病の予防になるという。
なんとなく親知らずを抜くことになるのではと予想はしていたが、実際に提案された時の精神的な衝撃はなかなか重いものだった。
処置自体は麻酔をするので痛みはなくかかる時間も30分程度である事、麻酔が切れた後も痛み止めを出すので大丈夫、後日様子見と消毒もしますよと説明してもらいやっと「今日抜きます」と返事をした。
抜歯は本当にあっという間に終わり痛みも一切感じなかった。
麻酔の注射が多少痛かったのと、抜く時の圧力に少々びっくりしたくらいで本当に30分以内で完了した。
ガーゼの上にのせられた抜いた親知らずを医師が見せてくれた。
抜かれたての血液が付いている歯は思っていたより大きく立派で、なんだかもったいないような変な喪失感に襲われた。
今日は運動やお酒は控えるようにと言われ、痛み止めをもらいそのまますぐ帰宅する事ができた。
その日は常に口の中が血の味がするうえ麻酔が切れたタイミングで少し痛むようになり、食事をする気になれずぐったりしていた。
指で恐る恐る歯茎に触れると穴があいているのがわかる。
その指を見ると血が付いておりゾッとした。
それでも翌日には血も止まり、気分もよくなって普段通りの生活に戻る事ができた。
改めて抜歯した歯科のホームページを見ると、担当してくださった院長はもともと口腔外科専門で親知らずの抜歯を得意としていると紹介されていた。
たまたまこちらの病院ですぐに治療ができ運が良かったのかもしれない。
あれから数日たった。
抜いた部分にはまだ穴が残っている。
自然に埋まるまでには一ヶ月ほどかかるそうだ。
食べたものが周辺に挟まるのが煩わしく左側で噛む癖が付いてしまった。
腫れは無事治り奥歯の歯磨きは本当に楽になり抜いて良かったと思う反面、もともといらない歯であるとはいえ無理やり引っこ抜かれたのかと思うと妙な喪失感がよぎる。
穴が埋まる頃にはこのよくわからない気持ちも忘れられるだろうか。
今日食べたものは、
朝食・・・ヨーグルト(オートミール、冷凍ブルーベリー、りんご)
夕食・・・トマトリゾット、野菜スープ